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NPO法人 くりはら活性化ネット

NPO法人くりはら活性化ネットでの活動報告です。
E
M(有用微生物群)を活用して公園の水路をキレイにしています。
環境への配慮はもちろんのこと、小さな子供も安心して遊べる様に、
資材にも気を配っています。
                                               
 
  EM(有用微生物群)による外濠公園水路底の水苔剥離実験報告書(平成22年8月)

  
1. 試験場所の概要
 
  
  試験場所は、宮城県栗原町の最南端の高清水に位置し、平成6年に高清水城跡の外堀を整備した
  公園内にあるコンクリートの人工水路である。
  この水路は市民の潤いの空間になっているが、水路底に水苔が発生し、滑りやすく、
子供が入って  遊ぶと危険な為、業者が定期的に床掃除・
  高圧ジェット水等により水苔を除去しているが、水路底のコンクリート面の凸凹が多いため、
  完全には水苔を除去出来ない状況である。

 
2. 外濠水路の施設概要 
  大口径ボーリング孔に設置した水中ポンプで、地下水を汲み上げてコンクリート水槽に吐き出し、
  オーバーフローさせて水路を流下させる。
  通常の推進は5cm程度で、流下した水は最下流の溜り池に集まり、ポンプアップし、ボーリング孔に
  戻し循環させている。  水中ポンプは自動運転方式となっている。

  
3. 試験の目的 

   水質浄化作用を有するEMを投入して水路底の水苔を剥離し、
子供が安心して水遊びが出来る水環境づくりに寄与する。

 

4. 試験の方式
 

  ● 自然流下方式
     EMを吐き出し水槽に投入し、EM混じりの水を自然流下させ、
最下流部の溜り池に集まった水を循環させる。
     
試験期間  平成22年6月14日〜7月14日  31日間 
 1次EM投入量 希釈濃度100倍  投入量10g/回 
   第 1 回 6月14日 
   第 2 回 6月15日 
   第 3 回 6月16日
   第 4 回 6月17日
   第 5 回 6月18日
   第 6 回 6月19日
   第 7 回 6月20日 
   第 8 回 6月27日
   小   計 80g 
  
 2次EM投入量 希釈濃度 原液  投入量10g/回 
   第 9 回  7月1日
   第 10 回  7月4日
   第 11 回  7月8日
   第 12 回  7月11日
   第 13 回  7月14日
  小   計 50g 
   合   計  130g
 
    ● 強制滞留方式
      自然流下方式は、水が冷たく水の流れも速く、EMの水苔への定着時間が短かった、
      中流部の水苔はかなり除去できた。しかしながら上流部は樹木の日陰になり、
EMが活性化しないため、かなりの水苔が残った。
      このため上流部に高さ30cmの堰上施設を2箇所設置し、流水を滞留させて
水温の上昇を図り、EMの活性化と水苔の定着時間を長くするように改善した。

 

試験期間  平成22年7月15日〜7月29日  17日間 
 EM投入量 希釈濃度100倍  投入量10g/回 
   第 1 回  7月15日
   第 2 回  7月18日
   第 3 回  7月22日
   第 4 回  7月25日
   第 5 回  7月29日
   計 50g 
 
5. 経過観察 
   ● 自然流下方式
     定期的に水路に入って水苔の剥離状況を観察したが、中流部はかなり水苔が剥離したが、
     上流部は木陰となり日照時間が少なかったためか、一部しか水苔が剥離しなかった。

   ● 強制滞留方式
     堰上施設設置後も定期的に水路に杯いて水苔の剥離状況を観察した。
     堰上施設設置から夏日が続いて、堰上げした停留水の水温が高くなり、
EMが活性化し、水苔の剥離が顕著となった。
     剥離した水苔は水面に浮き、一定時間経過後は泥状になり
水路底に沈殿した。試験途中に沈殿物を床ブラシで清掃し、更に高圧ジェット水で排除し、
残留水苔の剥離を促した。

 

6. 試験の成果 
    ● 自然流下方式
     水路の推進が5cmと浅く流れが速く、水苔にEMが定着し難いためか、
EM投入量が多い割には水苔の剥離が少なかった。

    ● 強制滞留方式
     堰上げにより水路の推進が7cm〜30cmとなり、見掛け上はほとんどの水苔は
排除でき、堰上による滞留方式は有効な方法であった。


7.成果の確認 
     関係者立合いのもと、水路を清掃し成果を確認した。

日 時  平成22年8月11日(火)9時から 
関係者 栗原市役所高清水総合支所産業建設課 
   NPOくりはら活性化ネット 事務徐区長 三塚 敬之助
   EMインストラクター 南雲 昇
方 法 堰上施設を取り払い滞留水を排除し、水路底に溜まっている剥離した水苔を
高圧ジェット水で排除し、水路底の残留水苔を確認した。 
結 果 作業終了後、水路内の残留水苔を確認した。
  1)水苔はほとんど除去されており、滑る心配はなかったが、部分的に薄い槽の水苔が残留していた。
  2)残留水苔は、かなたわしでブラッシングすると、容易に排除できるので、あと2週間程度試験を
  続ければ剥離可能と思われる。 
  3)過年度は、業者が約1ヶ月毎に水路清掃を実施していた。
  循環する水には残留EMが含まれているので、EM効果が持続することから、清掃する間隔が
  従来より長くできると考えられ、清掃経費の節減が可能と思われる。
   
   以上からEM投入による一定の水苔排除の効果はあったと考えられる。
   
  特異現象として、生態系がよくなったためか、水路にはヤゴ・糸ミミズ・蛭・タニシの幼虫が確認され
トンボが水面に産卵する様子も見られた。
成果確認後には、この幼虫を食べに小鳥が飛来していた。

 
8. 今後の課題 
   
1)  今回の試験では一定の効果が確認されたが、今後何どき水苔が再度発生するのか
経過観察する必要がある。 
2)  今回試験の強制滞留方式の試験日数は17日だったが、一部に薄い水苔の残留が
認められたのでEM投入期間は1ヶ月以上が望ましい。
3)  今後EM投入を継続する場合には、堰上施設はコンクリート製とし、両端に
停滞水排除用の取り外し可能な堰居たを併設するのが望ましい。 




 

   栗原市高清水外濠公園 水路停滞水量計算書

            

             
堰1  26.79  ×  2.01  ×  (0.30  0.16)  ÷  =  12.38  m3 
  A 2.01  × 4.52  ×   0.16          1.45  m3 
  B 18.03  × 2.01  × (0.16 0.07)  ÷  =  4.17 m3 
  C 2.01 ×  5.04  ×   0.07          0.71  m3 
                  計  18.71 m3 
                           
堰2  D 32.61  ×  2.01  ×  (0.30  0.15)  ÷  =  14.75  m3 
  E 1.83  ×  5.03  ×   0.15          =  1.38  m3 
                計    16.13 m3 
                           
                合 計  34.84  m3 

  
     
 外濠水路全景  水槽にEMを投入  泥状化した水苔
     
     
 剥離し浮上した水苔  実験成果の確認
@泥状化した水苔
 実験成果の確認
A剥離した水苔の清掃
 
 
 
  
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