ORS事業 有機物とその働き



有機物とは炭素(緑色C)を含んだ複雑な化合物です。

メタンだと、炭素と水素が4つくっついているものなのです。

旨味成分といわれるアミノ酸などは炭素が3つと水素・酸素・窒素などが結合したものです。

この炭素というところにポイントがあるのですが、有機物はこの炭素が含まれているものをいいます。
 


よく、地球温暖化などといわれますが、実際にはこの空気中にも二酸化炭素という状態で存在しています。

大気中と陸上の間を、炭素循環といい、通常は森林の方に二酸化炭素が来て、光エネルギーを利用して光合成で森林を
作っていきます。そして酸素を放出しています。

これをぐるぐると繰り返しています。

二酸化炭素が光合成によって植物の身体を構成し、植物は成長していきます。

二酸化炭素は有機物に合成されていきます。
 


地球表面は7割が海です。実際には大気中の二酸化炭素が海に溶け込んでいきます。

海中からは、炭酸ガス化して空気中に戻っていく。こういった形で海でも循環しています。

海の中でも溶け込んだ二酸化炭素は光合成により、水中植物に吸収されたりして回っています。

海の中には捕食関係といって、微生物がいて、植物プランクトンがいて、動物プランクトンがいて魚がいて、それぞれが食べ合っています。魚が死ぬとまた微生物が食べます。

こういった中でも炭素源は食べあう事で回っています。
 


有機物といっても実際にはいろいろあります。

畜産排泄物、食品残渣、木材チップ、油脂などそして有機物という定義になると、本来ならばプラスチックなど有機合成したものも入るのですが、ここで扱う有機物リサイクルの有機物に関しては天然物、人間が化学合成していないものを対象に、微生物を使って有効利用していこうと考えます。
 


よく微生物が有機物を分解するという話がありますが、この原理というの昔から私たちの身の回りに存在しています。

何をしてくれるかというと、3代栄養素の御飯(炭水化物)、肉、魚(蛋白質)、油(油脂) こういった天然の有機物を微生物は持っている酵素を出して低分子化します。

いわゆる小さくしていってくれるのです。

御飯などの炭水化物はでんぷんや糖質に、お肉などのタンパク質はアミノ酸、油は脂肪酸というように大きな分子を小さく切ってくれます。
さらに分解すると、有機酸やアルコールに、最終的には、早い遅いは別として二酸化炭素、窒素ガス、水に分解することができます。

それぞれの段階で関わる微生物は全て違いますが、低分子化していく事によって微生物が有機物を分解していきます。
 
 


 一番身近な所では、発酵食品があります。

昔からこういった発酵技術はあります。

しょう油やみそ、納豆、漬物などです。

しょう油やみそは大豆を麹で発酵(糖化)させておいて、その後に乳酸菌や酵母で発酵させていきます。

漬物は乳酸菌で発酵させ、納豆は大豆を納豆菌で発酵させていきます。

保存食の知識の一部になると思います。

こういったところで身近に微生物を使っています。


次に、私たちが生活の中で出す排水ですが、浄化槽や下水処理場の中では、微生物を使って処理をしています。

通常、活性汚泥を中心に行っていますが、図上左の様にブクブクとしているところをシリンダーで取ると、図上右の様に水と微生物の部分に分かれます。
 


あとは、堆肥です。

畜産の排泄物に微生物を接種すると、微生物が分解し、エネルギーを転換して温度が上がっていくというわけです。 


微生物というのは身近な存在で、うまく利用すればきちんと結果がでます。

微生物の役割をきちんと把握して、条件を整えてやれば、ニオイを出さずにうまくやっていけるということになります。

ゴミの関係で、企業や行政、家庭などが有機性の廃棄物(生ごみ)を排出します。

通常は回収し、収集運搬して焼却や埋め立てをしていきます。

こういった処理をすることは、様々なゴミがあるので楽なのですが、なるべく燃やさない方向で考えると、企業や行政、または処理業者の協力を得て、基本的には微生物を利用します。

必要なもの、必要な量をEM(有用微生物群)で良質な飼料・肥料にしていきます。

また、需要と供給の関係で、必要量以上の有機物があったり、肥料・飼料に向かないものや、腐敗したものはHDMを使って減容させていきます。
 
 


この事業は最初北海道で行っていましたが、本土に持ち込んで5年以上になります。

最初はHDMで減容化ということで、非常に多くのご要望をいただきました。

ただ、リサイクル法がどんどん変わっていき、行政の関係や最近では飼料等の価格高騰の関係もあり、飼料にできるか等、後押しをいただき、基本的にはこういったリサイクルで循環させていく事を最終的な願いとして考えています。
 
 
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